実はですねー



日本の小学生や中学生は


基本
スポンジが


中ぐらいからスタートする選手が
非常に多いですよね。




ラケットの重量が軽くないといけない・弾み過ぎてはいけない


というのが
あり


中で
卓球を始めて


成長していく過程で



特厚


という
流れで


だんだんと
力がついて強くなっていくにつれ


スポンジ厚を
厚くしていく。


そういった傾向があります。



しかし
中国では




驚きの展開なんです。





いきなり最初から・・



粘着ラバー、キョウヒョウのようながっちりカチカチのラバーを



フォア面に貼らせます!!


しかも
スポンジは

2.1がほとんどで



要するに

最初から
特厚のラバーを貼って

小学生中学生の子たちは
スタートしているんです。




驚きですよね。



なので

向こうの中国の子たちは

重たいラケットを
ぶんぶん振り回すような形で卓球を覚えていきます。

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中国は
日本みたいに

細かいスポンジ厚が

あまりなく



中とか厚の概念が

中国はありません。


あるとすれば


特厚の中で

2.1
2.15
2.2

という
特厚でも
3タイプの厚みを中国は作ってます。


なので
厚いスポンジのバリエーションは細かいのですが


薄いスポンジは
ほぼない。


と言っていいですね。



なので
中国行くと


ラバーを選べば
自然と特厚の選択になるということです。



そういった
もともとのラバーの製造環境が影響してます。



日本の子供たちは
そういう意味では

かなり
恵まれてますね。


中や厚があるから・・・



最初力がないときに
ちゃんと選べます。



中国は
強いのに特厚しかない。(粘着系ラバーの話)


最初から
カチカチ粘着の特厚を使うという


強烈ぶりです。


しかし
中国の子供たちは


これで
めげてるわけではありません。


むしろ
これが普通なんです。


重たいラケットで
ぶんぶん振り回すように練習をすることで


小さい時から
キョウヒョウの飛ばし方


当て擦るという
打ち方を

全身で
覚えることが出来ます。


日本のラバーは
軽くて良く弾むので


ほとんど体を入れないで
小さい振りでコンパクトスイングで卓球を覚えることが出来ます。



中国の子たちは
振らないといい球が出ないので


大振りで
完成度も高くない状態で


がんがん
重たいラケットを振らせます。



小学生のうち・中学生のうちなら


まだ
中国の選手たちは


この
重たいラケットで振るパワーが未完全のため


日本の
小さくフォームがまとまった



軽くて飛ぶテンション系を使った日本選手に
最初は勝てない傾向・もしくは五分五分くらいなんですよねー








中国の凄い所は



この
重たいラケットを最初から使わせて


全身で
振る練習を小さいころからやっておくこと。


跳ばないラバーで
全力で当て擦る練習をずっとやり続け


中学・高校は
まだ完成してない。


日本の
コンパクトスイングのテンションラバーの弾みを利用した

体を使った打ち方に勝てないと思います。



しかし



大人になり
パワーが突き出した頃・・・









この
重たくて弾まないラケットで振るトレーニングを一生やってきた中国の選手たちは







大人になった瞬間




パワーがつき



一気に化け物になります。



重たいラケットで
フルスイングが常にできる状態で
それで彼からは連打までフルスイングで当て擦って打ち込めるパワーがつくんです。



これが
中国の完成した選手たちなんです。




日本の子たちの方が
小中学ぐらいでは勝ちやすい


しかし
大人になった瞬間
中国がめっちゃ強く伸びてくるのは



この重たい用具を
しっかり振るトレーニングを日々しながらパワーがしっかりついた瞬間・・・



誰も
勝てない極限の選手になります。

馬龍選手・樊振東選手・許シン選手・方 博選手・閻 安選手・丁 寧選手・李 暁霞選手


もう他国とは
別格のパワーと球を打ちますよね。




中国選手って
全体的にそのような傾向があるんですよねー



子供たちで
勝たせるなら

パワーがないところだと

軽くて
弾む用具を使わせた方が

しっかり打球できるので
勝てるのですが



最終的に大人で勝つことを
中国は考えてます。


オリンピック・世界戦で
勝つことを考えてます。


なので
大人の卓球がゴールなんです。



そこで
一番開花できるやり方が


最初から
重たくて弾まないラケットを持たせて


がんがん振らせる。


小学生のうちでは
まだパワーがないから、キョウヒョウで試合だとちゃんと打球がまだ強くできなくて

威力が出ません。


軽くて弾む用具を使った安定しやすい
小さいスイングでまとまったドライブ選手にはなかなか勝てないです。


しかし
力がついて・技術の完成度も最高に上がってきたところで


強靭なフィジカルを鍛えることができ

ドライブの
威力が桁違いに出ることでしょう。



体のつくりも
別格な選手ができあがります。


小さいころから
弾まない重たい用具で

用具の力を利用せずに
力いっぱい振ることで


同じ10分の練習でも
軽いラケットで10分ドライブするのと


重たくて飛ばないラケットで10分ドライブするのと


どっちが
きついですか?



明らかに
後者の方が、同じ時間でも鍛えられます。


そして
その後者のラケットを使いこなすために


フィジカルトレーニングを
中国は全力でやります。


日本の選手はラケットが軽いので
その危機感が薄いのですが


中国は
トレーニングをサボるとラケットが振れなくなる現象が起きるので


卓球にならないんですよね。


キョウヒョウを
使ってる自分もその感覚少しわかります。



やっぱり
トレーニングしないと・毎日練習をやり込まないと

硬くて厚くて重たくて弾まないキョウヒョウは
使えません。


そこで
トレーニングをやらないと

全力で連打できない。


というのが
迫ってくるので

この
重たいラケットを

全力でドライブ連打できるような体つくりをしないといけない!!


そういう
心がけがでるので


根本的に
用具とパワー・破壊力の出し方の考え方が日本と違うんです。



日本は
フェンシングのようなシャープな攻撃で


中国は
砲丸投げのような遠心力を使った破壊力のある攻撃です。

 

なので
小さいころから中国では


厚いラバーで
跳ばなくて重たいラケットを握らせて


卓球をさせて


速いスイングをさせる!!


という卓球を覚えさせてます。


日本の用具は
スイングをそこまでしなくても卓球が上達する仕組みなんですが



粘着系の硬いラバーなら
スイングさせないと


卓球にならないので


その
重たいラケットをスイングさせるように

毎日
子供たちは

ラケットに振り回されながら
フルスイング連打ができる極限まで

体の状態を
作り上げます。

硬い粘着で厚くて飛ばないラバーで
フルスイングできる状態になってくると


回転量の高さと
ボールスピードの加速具合は

卓球のボールとは思えない破壊力へと変換されます。

テンションの球とは桁が違う重みとなって
最高のドライブ球になっていきます。



ということで、


なぜ、中国選手は小さいころから厚いラバーで打つのか?


というのは
中国メーカーのスポンジの都合もありつつ


小さいころから重たいラケットで
ガンガン振ることで


強靭な体力とフィジカルを兼ね備えた
ドライブ卓球選手が最終的に完成する。
 

というのが
ゴールでした。



じゃあ
日本選手の子供たちも



重たいラケットで
粘着で硬くて重たいもの貼らそう!



ってなるのはよくないんですよねー。




やはり、

その
重たい硬い粘着を打つときの

当て擦るスイングを
しっかり指導できる中国コーチがいないと



なかなか
テンションの食い込ませるように打つだけでは


ボールの威力やスイングが出せなくて


無理して重たいラケットを振って
怪我とかも考えられるので、難しいんですよね。。



なので結局は
スポンジが薄いのが選んで軽くて弾む用具がたくさんある日本の便利さ。



そして
指導者もみんなそっちのスポンジが薄いところから育ってる方が大半なので


そこから入るのが小学生からいいスタートが切れて勝てるから
当然なんです。



ということで
中国の小さいころから重たいラケットを振らせる!


というのは
やっぱり中国にしかできないやり方でもあるんです。


ここで
打ち方や捉え方・指導などが中国の子供のころのが

わかる方が
たくさんいると

中国のやり方も
日本の子たちでやってもいいのかなー?ってそれでようやく少し思うくらいなんですよねー。


それくらい
教えるのが非常に難しいんです。



でも
この壁を越えたら


中国選手の
大人になったら強くなるやり方を日本にも取り入れることが出来る日がくるかもしれません!!

 
考えれば考えるほど
奥が深い中国の卓球の教え方


日本の小中学生と中国の小中学生の違いについて
書いてみました。


どちらも
いいところがあります。


何かの
参考になればうれしいです。
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