みなさん
こんにちは!


WRMのぐっちぃです。


今日は
ラバーのナゾの一つである



皮付きという
スポンジについて書きたいと思います!!

b-10

0498e8b1






銀河で
作られてる


皮付スポンジの



スポンジのみの
サンプルを送ってもらったものも同時に紹介します!


yt_Still0712_00003



ぱ!
IMG_6114




太陽極薄の皮付スポンジです。



皮付きとは?


どういうことかというと



ラバー工場で



スポンジ単体だけを
製造するときに



ゴムと発泡剤と
言われるものを混ぜて


高熱で
焼いて



大きく一面に
広げた状態で


乾かしたら
スポンジが完成するのですが



その
大きく焼いたスポンジの中でも



実は
熱の加わり方は


真ん中と
端っこでは


違うということが
わかってまして


大スポンジ一面の
端っこ!!!



よく焼けて
固く少し焦げたようになった部分があります。




それが
皮付きの誕生になります。



わかりやすく
イメージするなら



みんながよく食べる
食パン!!



あのパンの耳の部分の
固くなったところを使ったのが

皮付きスポンジです。

2016-07-04-15-26-57
これは
製造中の隅っこで


出来た
固く焼けたスポンジになります。




2016-07-04-15-27-00

硬質な感じが伝わってきます。


そして
こちらも皮付です

2016-07-04-15-26-36




2016-07-04-15-26-48

イエロースポンジの皮付です。



ただ
見た感じ


普通のスポンジと
ほとんど遜色がないですが

スポンジを
焼いた時の


端っこの
部分になります!


こういう
皮付き・スポンジ製造の端っこの固い部分。


1面で
手に入ることが非常になく



こうやって

スポンジ単体で持てることがないので


写真で紹介してみました。





ちょっとしたものですが


なかなか
業界にならないと



こういうスポンジの皮付って
手に入れることが出来ないので



紹介してみました。
2016-07-04-15-26-57
 



製造上
どうしても


ラバーのスポンジを
大きい形で作った時に


はじっこの方が
焦げて硬くなる、黒くなる印象がありますが



昔は


この
硬くよく焼けた部分



硬くなった部分は




普通のラバーは



廃棄してしまうことが多かったのですが





一時
バタフライのスレイバーシリーズやマークファイブシリーズで


1980年代に入ってから



皮付つきのスポンジを
採用したラバーが





パワーヒッターにドハマリして




一時人気になりました!!





それから
今まで皮付きがある感じですね。




皮付きの性能って
通常とどう違うのか?


ということですが



ラバーの性質的なものでは

①スポンジが硬い


②スポンジが重たい



③球離れが早い


という感じで
いつものラバーに


皮付きが搭載されると


ハード版になるということですね。


この皮が
かなり重たいんですよー(笑)




でも
その分面白いことがわかってきてますけどね。





スポンジの通常のタイプと皮付き性能の違いは




通常の高弾性やテンションラバーでの皮付きバージョンでのメリットは


①皮付きの方がパワーが出る


②球離れが速いからスピード卓球ができる


③皮が丈夫なので相手の回転の影響を受けなくなる




という感じで
スピードとパワーを重視したペンドラに人気でした

フォアドライブ時はパワーが出て、速い


ショート時は
皮の効果で相手の回転に負けない、ショートが速い


というので
皮付きがペンドラに特に人気だったのを覚えてます。
image



グルー時代全盛期に
皮付きは特に流行りました!!


DSCF7826

スレイバー皮付き!!


シェークのフォアだったり
ペンのパワフルドライブマンに人気でした。



皮付きが
流行ってた時代って



実は







テンションラバーが
まだ存在してないとき
だったんです!!





高弾性ラバーが
開発され


開発当初は

スレイバーや
マークファイブが


飛び過ぎる
かかりすぎるという批判がある時代がありました。



今は
飛ばない部類になってしまっているのが恐ろしいです。




ハンガリー選手の
パワフルドライブ時代となり


高弾性ラバーが主力になってきた1980年代から



ずっと
高弾性ラバー+グルーイング


というもので



パワフルな球を
出してました。



テンションラバーというのは
1997年にバタフライがブライスを発売するまでは



誕生してませんでした。



それで

高弾性ラバーを
使ってて


もっと
パワーを出したい



もっと
スピードが速いやつを


トップ選手や
上級者が求め



皮付き!!


という
スポンジの端っこを使ったものが



一部の
選手で


人気に!!



特に
昔は38mm時代は


柔らかい板が流行っていた時代なので




硬い球離れの良い
高弾性ラバーとの相性がよく



ソフトな単板や
5枚合板とかソフト系のものと


相性抜群で



ラケットの安定度に
ラバーの破壊力をも極限に求めた方に



皮付きは
愛されました。


スレイバーもマークファイブも。




ただ
グルー効果が低いというのが


ちょっと
難点であり



皮で
覆われている感じがあり


グルーの吸いが
悪く


グルー塗っても
そこまで効果がなかったので



グルーを
使わないで


パワフルな球を
出す


強者選手に
人気ヒットし


グルーを使う選手も
皮付きに重ね塗りして


少し柔らかくして
扱いやすくて、飛ばしていた方もいました。




ただ
あまりの球離れの早さから




ドライブ系打法を
安定させるのが


少し難しかったので




結果的に



テンションラバーが
誕生した瞬間



テンションラバーの
勝手に入る感覚。


勝手に深く食い込んで
威力のあるかっとび球が


出せるラバーが
出てから



皮付きは
ちょっと離れが早い

不安定な
ラバーの位置になってしまいました。


パワーを求めるなら
テンションラバーでよくなってしまったので



テンションラバーの普及と同時に


一気に
皮付きの攻撃マン選手は減りました!!!


重量問題も
離れの一歩になりました!!



重量が

トクアツから

また
1つ重たい領域になってまして


結構パワーがある程度ないと
振れなくなってしまい


あまり振れないと
皮付きは硬いので威力がでにくくなってしまいます。



なので
ある程度振れる方向けなんです。



なので
テンションラバーが誕生したときは


軽いままで
飛ぶ高性能ラバーが出来たので



重たい皮付きを
選ぶ必要もなくなったわけです。






しかし
皮付きは

生き残ります。



どこでか??


カットマンで
トップ選手に愛されました。



カットで
粒高の薄いスポンジに


皮付きを搭載させた選手がいました!!



全日本も優勝した方です。



粒高やカットのキレ味を
より増させるために


薄いスポンジで
より硬いものがいい!!


というので


攻撃マンの
厚くて硬い皮付きの時代は終わりましたが


スポンジを
薄や極薄にした皮付きって


守備型に
超気に入られてたんです。


ツッツキが
超エグぐ切れる!!


カットが切れる!!


プッシュがしやすい!!



などなど


トップ選手も
実はこっそり皮付きの超薄いカチカチラバーを


貼って


世界で戦ってた選手が
数名いること知ってます。


ただ
情報としては

出てたかわかりません!!



なので
守備型やツッツキのキレ味を重視する


薄いスポンジの
皮付きの需要は



昔から
今も変わってません!


そこで
WRMでも


レシーブの安定度up
レシーブのキレ味を


超上げるために


皮付きの極薄ラバーを
開発し


大ベストセラーとなってます!!



太陽PRO皮付ブルースポンジです!

image

2016-07-04-15-26-57




粘着系極薄ラバーに

皮付きバージョンはどうなるのか



WRMでも
太陽ブルー極薄に皮付を搭載してます。

IMG_6231

①粘着特有の堅いシートに硬いスポンジで擦った時の回転がエグくなる

②弾みが強化される

③重量がかなり重たくなる

④レシーブが低く安定しやすくなる


ということで


粘着には
回転の強化と弾みの強化がされます。
image

トクアツ系の皮付きは
きつい時代ですが

極薄系皮付きは
ずっと愛され続けました!!


搭載されてる
メリットが全然違ってきてますよね。








そう思うと
太陽PRO極薄皮付は

結構
いい感じに

デメリットの重量を


極薄にすることで

だいぶトクアツのテンション系標準系ラバーの
位置ぐらいまでの重量にまで抑えることができてます。
image


切ったときの圧倒的な回転量!




やはり
皮付きは



テンションと
粘着とで使い方が違いますが



皮付きスポンジと通常スポンジの違い・効果について
いろいろ書かせてもらいました。

image
あと
皮付きには


外側皮付きと

内側皮付きがありまして



外側皮付きというのは



スポンジ面を拝見したときに
皮付きのツルツル感があるんですが



内側皮付きは
シートとスポンジの接着の方に皮を持ってきてるので


外見はのスポンジは
いつもと変わらないスポンジになってます。



スレイバーが
外側皮付きがあって

0498e8b1


マークファイブが
内側皮付きだったんです。
b-10



なんか
外側に皮付きがあるよりも


シート側に
皮付きがある方が


打球に近い位置になるので


皮付きらしい性能が
より顕著に出てた印象でした。


マークファイブの皮付きが
ヤバかった印象があるので(笑)

一応特注で作ったことがありました。

IMG_6136


内側の皮付き
トクアツ裏ソフト!!



だめだったけど(笑)




皮付きで
有名なのは
アームストロングの商品ですね
DSCF0124


皮下って書いてあります。





皮上と皮下の2種類がありますが


外側皮付きと内側皮付きのことだと思われます。

IMG_6114

結構皮付って
奥深いんです笑


メーカーによっても呼び方が違うだけでなく


その皮が
分厚いものもあれば


皮付きかわからないほど
薄い皮付きもある!



内皮は
シートの打球に近い方硬く感じ


外皮は
スポンジの打球底なので少しまだ食いこむ

という
性質もあるようです。



深い!!(笑)


いろんな要素がありすぎて
皮付き難しいです。





要するに
皮付きのルールがないので




いろんな
皮付きが出来ている状態なんですよね





でも
どこも



皮付きは


本当に
製品を作った中で


端の部分の
少数派


パンの耳の部分なので


貴重な
存在となってます。


なので
大量入荷が出来ない商品って言っていいですね。


それくらい
皮付きは


レア度の高い商品ながら

隠された
高性能なものがいっぱい詰まったものなんです。



最近の
テンション使いの選手は


スピードよりも回転を重視する、
球持ちを重視するのであまり皮付きを使わない




そして
最近のラバーは良く弾むものが多くて


皮付きが流行った1990年代までは
高弾性が主力の時代

ラバーの弾みが
今よりも弱かったので


皮付きを
貼ることで



当時貴重なパワーを強化することが出来たんです



なので
今は少なくなりました(笑)


でも
極薄や粒高ラバーには


超スピン、かなりの回転を
出してくれるから


重ささえ解決できれば
いい感じになるかもしれませんね。


実用的なのは現状
極薄粘着なのかもしれません(笑)


ぐっちぃの年代以上の方なら
皮付きは一度は使ったことあると思います。



今日は
この謎の多い皮付きスポンジの性能と製造を少しだけ解明してみました。



ぜひ
知っておくと

何かの役に立つかもしれません!




ないか・・(笑)






これが
皮付きになります。




image
DSCF7827