先日
世界的に急激に世界ランキングを9位まで


上り詰めてきた
中国の若手 林高遠選手!!







最近
ぐっちぃが勉強としてよく見てる試合が
こちらです!!




それは・・・







全中国運動会2017!!



この大会の個人戦チャンピオン


現世界チャンピオンの馬龍選手を


団体戦で
倒した選手がいて



それが
林高遠選手だったんですが



馬龍VS林高遠



この
動画を毎日見てます(笑)


何度も見て
勉強しているんです。






最近ひっそりと
国際大会の出場チャンスを掴んだ


林高遠選手!!



中国の選手層の厚みから
少ないチャンスでしっかりと首脳陣にアピールしました!!




林高遠選手は
決勝までちゃんとプロツアーとアジアカップで進出し


樊振東選手やヤンアン選手!



中国の顔の2人に
しっかり勝って、優勝してます。



現在も

林高遠選手が
売り出し中で


ずっと
中国3強選手並みの力を


継続して発揮してます。




このままいけば
許シン選手に勝つのも時間の問題となってきてます。




IMG_2575



この前
日中の大会のときに、



孟さんに



林高遠選手の活躍の話をしたら



これで
もう少しの期間安定して


勝ち続けることができれば
主力確定だね。




誰でも一時的な勢いなら


中国の選手なら
中国内の選手全員に勝つこともできる。


方博選手だって
多くの中国選手に勝ててる。



ただ方博選手は
中国のオリンピックメンバーの3強にはなりきれない。



強い期間がちょっと短いから。




その期間が圧倒的に長いのが
馬龍選手です。







強くなった覚醒期間を



どれだけ長いこと維持できそうなのか?




それを重視しているようです。




誰でも強いときは強い。



でも
長い方を




重要視するようです。




林高遠選手が世界ランキングも9位まで
急上昇してきて





このまま
台風の目であともうしばらく活躍できれば


若手の中で
一歩リードですね。








この林高遠選手は



両ハンドのパワードライブも
そこまでない。


最近中国選手に多い
狂人なフィジカル系選手とは


ちょっと
違った強さがあります。



なぜ
林高遠選手は


もっとパワフルな球威の両ハンドを繰り出す
馬龍選手に勝つことができたのか?



そこが
気になるところですよね。





林高遠選手は
どうして勝てたのか?



これは
パワーのない選手がパワーのある選手に勝つ方法でもあります。



林高遠選手は・・




中国語で



『借力』



という
言葉の力の伝え方が非常に上手だということです。





『借力』とは何か?




一言で簡単にまとめると


「相手の力を借りて打つのがうまい」



ということです。



中国語で

シンプルにボールの飛ばし方が
こういう2タイプありまして


1、発力

2、借力




後者の方の能力が
非常に長けた林高遠選手なんです。


大きなフォームで
打ち込むわけでもない、



でも
両ハンドが高速で相手が崩れてます。



相手の球威を
借りて、それを利用しながら


小さいフォームで
伸ばしブロックや、カウンタードライブしているんです。


なので
林高遠選手は


そのまで
大きなフォームではないのですね。


相手の力を借りると
小さいフォームだと的確にカウンターパンチすることができるんです。





そしてカウンターパンチを
するための相手が


 
馬龍選手!笑




彼のボールが
パワフル過ぎて



林高遠選手の
両ハンドが、勝手に超絶カウンターになっちゃってましたね汗







林高遠選手は
この借力という力の感覚が非常にうまい選手なんです。










中国選手のような
回転の重たいパワー系の球ほど





借力を
やりやすく





林高遠選手が
中国選手同士打ちに結構強い傾向があるのですが






海外の選手は
回転の球威が少し減るので





うまく
借りれないのかもしなくて





林高遠選手の場合
まだ課題が多く



中国選手よりも
海外選手との試合の方が




苦戦してるシーンが
多いです。



馬龍選手と
樊振東選手は

この『発力』と『借力』の両方の
バランスが非常に良く、


どちらからでも点数が取れるので、
やっぱりこの2人は国内、海外ともに安定して強いです。






なのでそこは


林高遠選手自身が
1の『発力』を鍛えてもらって




相手の球を
借りれないときに





自分のパワーが出せるようにするのが
今後の課題ではありますが




これで
中国の強い回転ボールのパワーボールを





林高遠選手は
両ハンドで高速でカウンターで返しまくって




特に
馬龍選手の威力のあるフォアハンドを




またさらに上から
借力を使い



もっと早いタイミングで
もっと高速で




馬龍選手を
高速ピッチの回しプレーで潰した!!




ピッチとカウンター力で
林高遠選手が圧倒した!!




あの威力ある
パワードライブを



借力したら
相当高速になっちゃいますよね汗





馬龍選手も自分の高速ショットが
返ってくる感じが



信じられなくて



馬龍選手の顔を
何度も見る場面がありました。




それほど


林高遠選手の
『借力』



そして
馬龍選手自身のパワーがプラスされて



苦しい展開を繰り返してしまいました。


この団体戦の試合は
5ゲームマッチ



どんどん
試合の後半になればなるほど



林高遠選手の
相手の球威を借りる両ハンドプレーが




精度が上がり
ピッチも上がり


馬龍選手の
超球威に


しっかり
ドンピシャで

ラケットを
合わせにいくことができた!!



その結果2-2ラストセットが



林高遠選手ワールドになってて



もう
馬龍選手が



林高遠選手の借力のプレーに
全部やられて


カウントが9-1まで
持ってかれました。




現世界チャンピオンを
そこまで勢いで持ってけることがあるんですね汗



ボールの球威は
中国トップほどはないのに




馬龍選手が
頑張れば頑張るほど



林高遠選手の
ボールがどんどんよくなっていく!!





馬龍選手は
質の高いボールを


後半になればなるほど打ってきてるけど






林高遠選手も
その質の高いボールを借りて


さらに磨きがかかった
ピッチの両ハンド攻撃しちゃってます汗



最終ゲームは

もう
あの馬龍選手が




ついてけなくて
お手上げになってました。







この試合動画を見ると
流れは2つあって




最初は
馬龍選手って




やっぱり
世界トップの中でも、



別次元の球威があるんですかね



林高遠選手のバックが
何度もオーバーして借力プレーが


わずかにオーバーして失敗してたんです。





借力のスペシャリストでさえ



馬龍選手のフォアハンドは



球威に
押されまくる。



ということなんですね。




ファンゼントン選手の球威には
最初からあってました汗




いきなり
林高遠選手のカウンターパンチが入ってたんですが




馬龍選手は
1センチ2センチ、林高遠選手のバックハンドを


わずかにオーバーさせるんです。





やっぱり
馬龍選手のフォアハンドって




どんなけ回転かかってるんだろ?汗



って
思うぐらいすごいんだと思います。





この試合動画は
とても見どころ満載で



最初は
馬龍選手の球威で



押すんですが




後半になればなるほど
林高遠選手が馬龍選手の球を食っていくんです(笑)





要するに
徐々に対応して借力していってました。




最終的には
馬龍選手のどんな球も借力で




高速ラリーで
逆転しちゃいました。




なので
この試合は


大きな試合の流れとしては2つ
見ることができるんです。




試合の前半①馬龍選手の攻撃力発揮
『発力』




試合の後半②林高遠選手の高速ピッチ卓球発揮
『借力』




この2つで
順番に試合の流れが作ってるんです。


最初は
発力の卓球が勝ってて



最後には
対応され借力が




勝つ!!




という

私たち一般の選手でも



レベルは違いますが




非常に
多い試合展開です。




なので
この動画は非常にお手本になります。









林高遠選手自体は
フォアもバックも




どちらも
球威があるとか、超やばい系でもないのに



フォアもバックもやばい
馬龍選手に



ぱっと見は
勝てる要素がないように見えますが





抜群の
借力(力を借りて打つのがうまい)




これを使った
両ハンドドライブで




パワーがなくても
馬龍選手を倒しちゃいました。






林高遠選手は


『借力』のスペシャリスト!




前もちょろっと書きましたが



日本選手も


この
『借力』のスペシャリストの傾向がありまして




パワーよりも
前でカウンターやピッチブロックで戦う感じが多いですよね。




日本選手も
非常に参考にしやすい林高遠選手だと思います。




パワーがなくても
こういう感じで


馬龍選手を『借力』で
倒すことができる・・






やはり何か
日本選手が中国卓球を倒すヒントが隠されてる感じがします。







発力VS借力


勢力が行き来するような、
大変興味深い試合だったんです。






林高遠選手の強さの秘密は
今までの中国選手の超絶フィジカルパワーショット系ではなく





パワーがなくても
抜群の借力(力を借りて打つのがうまい)にあった!







私たちでも
この感覚はとても必要だと思います。




力がない選手が
力のある選手に勝つにはこの借力が必要です。


ぜひ、参考にしてみてください。









発力があと少しついてきたら
3大エースから世界チャンピオンになる位置になる可能性大の


最近の中国選手の傾向とは違う
標準型の体格系卓球なので


借力を使って
戦うのが今後が楽しみですね!


発力VS借力
この好バトルが見てて面白いですし、


自分も取り入れていきたい部分でもあるので
勉強になります。



ぜひ、参考にしてみてください。